松代のまちづくりも「地域づくり第2段階」へ
という提言をされています。
要旨は、全国各地で昔の町並みが整備されてきたが、映画のセットみたいどと言う声をきく。
地域づくりの第1弾がハコもの主体とすると次の段階へ移るべきではないか。
人が足をとめ、腰をおろし、ときには住民の仲間入りさせるもの、
古い建物をリノベーションしたおしゃれなレストラン、オープンカフェ。
あるいはB&Bの安い宿。
そんな一つが加わっただけでも見違えるように元気になったところもある。
第2段階は予算ではなく知恵と工夫だろう。
と提言されています。
松代のまちづくりもいよいよ第2段階へとステップアップする時期にきています。
2010年秋・冬 夢空間行事予定ご案内
9月12日(日) ガイド養成講座 「江戸時代の商人町を歩く」
AM9:00~ 松代城前集合 参加費 500円
ガイド 丸山日出夫さん(長野県文化財保護指導委員)
10月17日(日)「江戸時代の絵地図片手に 松代の旧町名を歩く」
AM9:30~ 松代城前集合 参加費 500円
会員ガイド(山岸園子さん)
10月22(金)・23(土)・24(日) 「よみがえる着物たち~市松人形展」
AM10:00~PM16:00 会場:松真館(石切町山岸邸)入場無料
11月 7日(日)○「武家屋敷のお庭拝見」
AM9:30~ 松代城前集合 参加費1000円
○講座「松代藩 江戸時代の水路網と庭園について」
講師 信州大学農学部 佐々木邦博教授
PM13:00~15:00 会場:旧樋口家住宅
参加費 お庭拝見参加者無料 その他300円
11月21日(日)「松代の歴史ある建物を見て歩くツアー」
AM9:30~ 松代城前集合 参加費 500円
講師 長尾晃氏(一級建築士事務所 長尾晃建築研究所代表)
12月 5日(日)「松代の先人を訪ねて」
AM9:30~ 松代城前集合 参加費 500円
会員ガイド(飯島宣公さん)
地域の歴史風土を活かしたまちづくりシンポジウムin松代
信州松代は江戸時代初期に三方が山に囲まれた扇状地を活かしてに
都市計画が行われ城下町が形成されました。川の流れや、風の吹く
向きなどを巧みに活かしたまちづくりが今日の松代の土台を作って
います。そしてその歴史風土の中で佐久間象山や松井須磨子など多
くの人材が育ち社会的な活躍をしてきました。城下町松代町の歴史
風土の特色を理解し、併せて多くの人材を輩出してきた背景を解き
明かし偉人を活かしたまちづくりを推進していくためにシンポジウ
ムを開催いたします。
開催日時 平成21年11月1日(日)
開催場所 サンホールマツシロ 長野市松代町殿町松代病院前
第一部 13:00~14:20
基調講演
テーマ「城下町松代の歴史風土を解き明かす」
講師 佐藤滋氏
(早稲田大学理工学術院建築学科教授 都市・地域研究所 所長)
歴史風土を活かした海外のまちづくりの様子や日本の城下町のまち
づくりの特色を明らかにして頂いて、あわせて城下町松代の歴史風
土の特色についても解明していただきます。その中で第2部のシン
ポジウムにつながるように人材が育つ歴史風土について言及いただく予定です。
第二部 14:30~16:30
シンポジウム
「地域の歴史風土.・先人を活かしたまちづくり」
地域の歴史風土から生まれた先人や先人を通じて交流のあった人々を
活かしたまちづくりに取り組んでいる各地のNPOから現状を報告し
ていただき今後のまちづくりの在り方を探ります。
パネリスト
中沢信敏氏 NPO法人元気上田代表
(真田三代を活かしながら上田全体をを元気に)
関 悦 子氏 アラ・小布施(町並み・栗・葛飾北斎を活かしたまちづく)
八田慎蔵氏 エコールド・まつしろ倶楽部運営委員長・象山専科長
( 佐久間象山を活かしたまちづくり)
丸山日出夫氏 長野県文化財保護指導委員
(松代の先人の功績を調査発掘し、人物を活かしたまちづくりを提唱 )
コメンテーター
佐藤滋氏 早稲田大学理工学術院教授
コーデイネーター
中島嘉一郎氏 2010松代イヤー準備会委員長
お問い合わせは
026-278-1277
NPO夢空間松代のまちと心を育てる会事務局
地方自治職員研修7月号にNPO夢空間掲載
地方自治職員研修7月号にNPO夢空間による松代のまちづくりの
取り組みが掲載されました。
住民参加型のまちづくりが注目されている中で
住民自身による松代のまちづくりに
光が当たってきました。
長野市の一地域である松代を
元気にしようと多様な活動が
生まれてきています。
都市のルネッサンスを目指して
歴史と伝統を活かしたまちづくり・信州松代
と題して3ページにわたって松代のまちづくりを特集
この記事を見ていただいた自治体からも
まちづくり視察の申し込みが増えてきています。
城下町松代の景観賞
このたび長野商工会議所松代支部等が主催する
城下町松代まちなみ景観賞で
松代町内7か所の建物が表彰されました。
それぞれ城下町らしい景観に配慮した建築物で
松代の人々の景観に対する意識の高さがうかがえます。
まちづくり視察受け入れ・講師派遣
下記の視察研修を受け入れ、講師派遣をいたました。
4月28日 上田まちづくりグループ「上田すてき会」視察受け入れ
5月11日 かがり火取材受け入れ
7月18日 視察研修 静岡より視察受け入れ
7月21日 視察研修 石川県より視察受け入れ
7月30日 視察研修 丸子よりの視察受け入れ
9月 8日 視察研修 清泉短大学教授・学生受け入れ
9月25日 視察研修 筑波大学院生受け入れ
9月28日 視察研修 茨城県小美玉市役所受け入れ
10月10日 視察研修 山梨県北杜市女性団体協議会受け入れ
10月15日 区画整理促進機構より取材受け入れ
11月 2日 清泉女子短大よりの研修受け入れ
11月 4日 視察研修 一ツ橋大学生受け入れ
11月 9日 清泉女子短大訪問インタビュー受け入れ
11月11日 視察研修 館林市まちづくりを考える研究グループ受け入れ
11月13日 日本リサーチ研究所より取材受け入れ
11月15日 視察研修 山梨市駅南地区まちづくり協議会受け入れ
11月22日 視察研修 富岡製糸場周辺まちづくり協議会受け入れ
11月26日 とちぎ協動デザインリーグより取材受け入れ
12月10日 川中島合戦観光案内 山ノ内旅館(全国私学塾)案内
12月14日 元気な地域づくりセミナー(長野地方事務所職員等研修)受け入れ
1月18日 視察研修 山梨大学学生受け入れ
2月13日 視察研修 愛知県町村会
2月15日 淑徳大学 岩村先生・学生2名 取材受け入れ
2月27日 視察研修 笛吹市受け入れ
3月11日 視察研修 岐阜市町づくりセンター受け入れ
3月16日 視察研修 富岡市商店会受け入れ
他各地からの訪問、問い合わせに対応しました。
(2)講師派遣
各地からの講師派遣の要請に対し会員を紹介派遣しました。
7月 6日 ふれあい交流広場 町内散策ガイド派遣
8月 3日 ふれあい交流広場 講演会講師派遣
10月22日 童謡の碑めぐり 講師派遣2名
その他 〇大町青年会議所 講師派遣 〇信大電気関連学会講演会 講師派遣
〇長野市民公益活動センター 講師派遣 〇清泉女子短大授業 講師派遣
〇山形県長井町 講師派遣 〇埼玉県彩の国公益連合職員研修会 講師派遣
〇さわやか福祉財団 講師派遣
NPO夢空間松代のまちと心を育てる会では
常時まちづくり視察を受け入れています。
視察の受け入れの詳細に関しては
HPの「視察受け入れ」を
ご覧頂いてご連絡をお願いいたします。
[信州松代]のとっておき情報で~すに一本化
ブログです。ナガブロがスタートした一年前にこのブログを
スタートさせました。
しかしながらスタートした当時、アクセス数がすくなく
NPO、ボランテイア関係者だけではなく
一般の方々に松代情報をおとどけするには
どうしたらよいかを考えた末
一般の方々にも気軽に読んでいただける
ブログを発信しようとナガブロ内に
[信州松代]のとっておき情報で~す
を開設させて頂きました。
NPOの専門的な分野の内容に関しては
信州松代まちづくりブログ
松代の日常的な出来事に関しては
信州松代のとっておき情報で~す
と使い分けてきましたが
とっておき情報が
ナガブロの中にすっかり定着してきましたので
NPO情報をこのブログの中に書き込んでも
一般の方々でも
読んでくださるようになりました。
その後同じ人がいくつかブログを持つことが
出来るようになりましたが
ナガブロさんに一本化する方法を
お尋ねしたところむりなようでした。
まちづくりブログを閉鎖しようかとも
思いましたが、NPOの記録として
貴重なものもありますので
当面はそのままの状態に
しておくことに致しました。
そこでこのブログをご覧頂いた方は
お手数でも
同じナガブロ内にあります
信州松代のとっておき情報
をご覧頂きたく
お願いいたします。
地域の歴史遺産を活かしたまちづくりシンポジュームin松代
-神奈川大学・松代町 町づくり研究所開設記念-
地域の歴史遺産を活かしたまちづくりシンポジュームin松代
ご 案 内
地域の歴史遺産を活かしたまちづくりが全国各地域で行われています。
また大学と連携して地域の活性化に取り組む地域も増えてきています。
このたび、長野市松代町と山形県長井市の2箇所に神奈川大学と
まちづくりNPOとが協同でまちづくり研究所が開設されました。
そこで数年前に研究所を立ち上げて成果をあげている小布施町と、
このたび研究所を開設した山形県長井市の関係者をお招きし、
地域の歴史遺産を活かしたまちづくりの研究と実践を深めるために
下記の要領でまちづくりシンポジュームを開催します。
どなたでも参加できます。
当日直接会場へ。
開催日時 平成20年2月8日午後6時~8時
会 場 サンホール・マツシロ2階ホール (電話026-278-8622)
長野市松代町163-9松代病院前
1、基調講演
テーマ「小布施まちづくり研究所の歩みと実践」
講師 川向正人氏 東京理科大学・小布施町まちづくり研究所所長、東京理科大学教授
2、シンポジューム
地域の歴史遺産を活かしたまちづくりシンポジューム
シンポジスト
川向正人氏 東京理科大学・小布施町まちづくり研究所所長
小幡知之氏 (特)長井まちづくりNPOセンター理事長、山形工科短期大学校副校長
神奈川大学・長井市町づくり研究所
丸山日出夫氏 長野県文化財保護指導委員、NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会
神奈川大学・松代町 町づくり研究所
コーデイネーター
西 和夫氏 神奈川大学教授 神奈川大学工学研究所「町づくり研究所」所長、
参加会費 無料
主催 神奈川大学・松代町 町づくり研究所
お問合せ先
神奈川大学・松代町 町づくり研究所事務局
長野市松代町伊勢町548-1
NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会内
電話 026-278-1277
長井市レインボープランの現状と課題
研究報告がHPで紹介されていました。
この報告をみると
行政がこの運動の中心にいるように
見えますが、
実際には住民から提案し実践してきた
運動を行政が取り上げて市全体で取り組むために
バックアップしたというのが
現状のようです。
行政と住民との協同ということが
昨今話題になりますが
どんな運動でも
まず住民の発意ありきでないと
定着することは難しいように
思います。http://www.sanshiro.ne.jp/activity/01/k01/schedule/5_18b.htm長井市レインボープランの現状と課題
地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰
平成19年11月20日
地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰を
うけることになりました。
明日東京で開催されます表彰式に
理事が代表して出席します。
長野県からは団体で表彰をうけるのは2団体とのこと。
(長野県からの表彰者は県のHPにも紹介されています。)
推薦していただいた市、ならびに県関係者の皆様に
感謝申し上げます。
ありがとうございました。
今後とも期待にこたえられますよう
努力してまいりたいと思います。
神奈川大学・松代町 町づくり研究所」開設
NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会は
松代の歴史遺産を生かしたまちづくりを進めるために
共同して松代に「町づくり研究所」を開所する運びとなりました。
下記により開所式を開きます。
日時 平成19年11月24日午前11時30分~
会場 長野市松代町石切町松真館内(大林寺前)
『神奈川大学・松代町 町づくり研究所』
連絡先
『神奈川大学・松代町 町づくり研究所』開設準備室
長野市松代町伊勢町548-1NPO夢空間松代内
℡・Fax026-278-1277
神奈川大学・松代町 町づくり研究所」概要
1、開設趣旨
神奈川大学工学研究所と長野市松代町の「NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会」とは、
歴史を生かした町づくりの研究と実践を協力して実施するため「町づくり研究所」を設置します。
2、名称
この研究所の名称は「神奈川大学・松代町 町づくり研究所」
と称します。
3、事業
研究所は、次の事業を行います。
(1)研究および調査
(2)研究および調査の成果の発表
(3)町づくりに資するための講演会等の企画・開催
(4)その他研究所の設置の趣旨に適合した事業
4、設置場所
長野市松代町石切町松真館内
5、開設日 平成19年11月24日
6、設置責任者
神奈川大学工学研究所 「町づくり研究所」 所長 西 和夫
NPO 法人夢空間松代のまちと心を育てる会 理事長 山本和男
7、連絡先
「神奈川大学・松代町 町づくり研究所」準備室
長野市松代町伊勢町548-1NPO 法人夢空間松代事務局内
℡026-278-1277
NPO夢空間の歩み
どのように輪を広げてきたかを分析した文章を公開しました。
地域社会の中でミッションを明確にしながら
輪を広げ、成果をあげていくための
参考になれば幸いです。
http://blog.goo.ne.jp/yumekukan_2006/e/52d0ad8d54ab9cbf5e370aa2fc0287d3NPO夢空間の歩みとグループワークのキーワード
「【風林火山】ゆかりの地信州松代の歴史文化とまちづくり」
「風林火山のゆかりの地信州松代の歴史文化とまちづくり」
NPO法人 夢空間松代のまちと心を育てる会
1、真田十万石の城下町信州松代
長野市松代町は(長野市約38万人松代約2万人)昭和41年に周辺市町村とともに長野市に合併して周辺部となり、真田十万石の城下町の面影が色濃く残る歴史的文化的遺産を充分に活かすことなく長い間停滞してきた。しかしながら平成16年には松代城が復元整備されたのに合わせて官民一体の観光客誘客キャンペーンが展開され、86万人(前年30万)の観光客が松代を訪れ、全国から注目を集めるようになってきた。住民パワーで復活してきた松代のまちづくりの軌跡をふりかえってみよう。
2、立ち上がったまちづくりグループ
平成5年に、地元の長年の誘致運動が実って中央高速道長野インターが松代地籍に開設されたのを契機に、若者達による人力車の運行や商店のおかみさんによる名産品の開発、文化財ガイドボランテイアなど、住民主体のまちづくり活動が活発化して次第に町が元気になっていった。 こうした住民の盛り上がりを受けて長野市は平成12年、松代地区中心市街地活性化基本計画「信州松代まるごと博物館構想」を策定し、歴史的文化的資源を活かした観光商業振興を中心に30事業を決定した。筆者もこの策定に関わり、この機会を逃したら松代の再生は無いとの思いで、行政任せではなく、住民参加による事業推進を図ろうと有志に呼び掛け、平成13年、呼びかけに賛同した100名で「夢空間松代のまちと心を育てる会」を発足させ1年後にNPO法人の認証を受けた。
はじめに取り組んだのが、「武家屋敷のお庭拝見」である。かつての武家屋敷地域には江戸時代から伝わる泉水(池)のある日本庭園や隣家の泉水につながる泉水路が地域一帯で大事に受け継がれてきていている。普段は開放されていない個人宅のお庭を1日だけ見せていただくこのイベントは大反響を呼び、県内外から300人近い方々が見学に訪れた。町外の方を案内して町を散策をする中で、普段は見慣れて当たり前に思っていた松代の街並みやたたずまい、周りの自然などが、外来の方々にとってはとても魅力があることがわかり、昔から自然と一体化して生活をしてきた松代の良さを地域に住む私達自身が再発見することができた。また、改めて町を見回してみるとお寺も33ケ寺にのぼり、真田家とのゆかりのある由緒あるお寺も多く「お寺拝観」の開催につながっていった。現在松代仏教会の協力で、松代高校美術部に寺めぐりスタンプのデザインを依頼して作製し各寺に配置して寺めぐりの定着化をはかっている。また「町屋・街並み・路地巡り」の継続的開催による街並み調査の結果、松代は江戸時代の町割りがそのまま残っていて町そのものが貴重な文化的遺産であることがわかってきた。そこで武家屋敷だけでなく「町屋」の保存活用を図る必要性を市に提言し、平成14年より国土交通省の「街並み環境整備事業」の松代への導入が実現した。現在、武家屋敷や町屋などを保存活用していく為に国の登録文化財として登録を進める運動に取り組んでいる。こうして町内各地の散策会や学習会を定期的に開催して多くの参加者が集い、松代の歴史的文化的遺産のすごさに驚き「発展から取り残されたさびれた町」との思いから、「自然と共生し歴史的文化的遺産を大切に護り育ててきた松代」へと、自信と誇りを持って町外の人々に「松代はすばらしいよ」と発信できる人々が増えていった。
こうして、住民による様々なまちづくり活動が頻繁にマスコミで報道されていくと「せっかく資源があるのに活かされていない、合併してだめになった松代」とレッテルをはっていた長野県内の人々も「このごろ松代頑張っているね」と松代の住民パワーを高く評価するようになっていった。
3、行政と協働して遊学城下町まつしろへ
住民の活発なまちづくり活動に呼応して平成13年に民間経営者から市長になった現鷲澤市長が松代に着目。歴史的文化的遺産を活かして松代を全国ブランドの観光地に押し上げるために国史跡松代城の整備復元が完成した平成16年を松代イヤーとして全国に発信しようと計画。平成14年11月に観光課松代分室を松代支所に開設して職員を配置し、専門家の応援を得てまちづくりに取り組んでいる人々と市が協働して松代観光戦略準備会で戦略を練りあげた。全国の生涯学習に取り組んでいる人々が松代を舞台に歴史的文化財を使って学ぶ生涯学習交流のメッカとして全国から誘客しようというコンセプトのもとに「エコール・ド・まつしろ」「遊学城下町まつしろ」のキャッチフレーズが打ち立てられた。1年間の準備期間を経て平成16年4月の松代城復元春祭りの開幕に併せて、地元住民による観光客おもてなし世話役組識「エコール・ド・まつしろ倶楽部」が立ち上がり、住民による松代のファンづくり活動が本格的に動き出していった。
松代はもともと、趣味や嗜みごとなど、文化活動が非常に活発な地域である。今までは自分達の楽しみとしての活動であったが、その活動を活かして、同じ趣味で松代を訪れる遊学客のお世話をして交流を深める活動が様々な形で活発化してきた。現在町内外の約1000人が倶楽部員登録し約60の専科がおもてなし活動に参加している。写真、絵画、茶道、華道、俳句などをはじめ、佐久間象山や松井須磨子など松代出身の先人を研究し語る語りべや、太平洋戦争末期の大本営地下壕跡案内、特産長芋堀り体験を企画する専科など、あらゆる分野の活動が生まれてきた。平成16年10月には松代地域住民自治振興会が結成された。
夢空間では町を歩いて楽しめるルート開発に取り組み地区別テーマ別散策18コースを開発し「信州松代夢空間めぐり」(A3カラー写真入80ページ)と、まちめぐりシリーズ「ゆったり古寺巡礼」「ぶらり城下武家門」「のんびり町屋・街並み」(A5白黒写真入り50~80ページ三部作)にまとめて出版した。開発したコースを実際に歩いてめぐる散策会を開催し、まちめぐりガイドセンターの開設・ガイドの育成を目指し、まちめぐりを活発化させて町の活性化にむけて取り組んでいる。
4、次代を担う子ども達に
平成15年より3月3日4月3日まで信州の月遅れの習慣に合わせて「松代でひなまつり」が行われるようになった。真田邸や文武学校などの史跡では、江戸時代の物や町内から寄贈されたおひな様を飾り、商店街でも約80軒が参加して店内に代々伝わるのおひな様や保育園児、小学生が作った紙粘土や折り紙による雛人形を飾り、町をあげてひな祭りが行われている。期間中、着物を着て、おひな様の飾ってある商店街をめぐる町歩き会も開催されてまちなかににぎわいをもたらした。平成17年からは長野電鉄沿線、松代・須坂・小布施・中野・山の内を結んだ「北信濃ひな巡り」も開催されて各地のまちづくりに関わる人々のネットワークづくりも活発化してきた。
真田十万石の城下町松代の良さを住民自らが再発見することからはじまった松代のまちづくりも、行政の後押しを得て明確なコンセプトを確立し、全国に通じる松代ブランド確立にむけて歩み始めた。その後、映画で硫黄島の戦いの最高司令官、栗林忠道中将(松代出身)や風林火山で松代が注目されて追い風が吹いてきた。一過性の観光に終わらせることなく、次代を担う子ども達が松代に生れたことを誇りに思えるような、住んで暮しやすい訪れて心憩えるまちづくりへむけて、住民が不断の努力を積み上げていった時にはじめて松代が全国に輝く星となるであろう。
視察研修の受け入れ
小美玉市は三つの町が集まって合併して数年との事。平成の市町村合併によって合併し、区長さん方が合併後のまちづくりのありかたを学ぶために、40年数年前に合併し、長野市の中に埋没して元気をなくしていたものの、近年住民のまちづくりが活発化し、行政の後押しを得て元気になってきた松代を訪ねて見えました。
視察受け入れ日程は下記の通りです。
12時30分 松代支所2階会議室会場設営、机に資料配布(4名で事前準備)
1時30分 大型バス2台で松代城前市営駐車場に到着
夢空間事務局3人でお出迎え
1時35分~ 松代の町並み・まちづくり散策(3班にわかれて3人でご案内)
松代城~歴史の道~火の番所~松代小学校土塀~松代藩文武学校~白井家 の門~真田勘解由邸~赤沢の門~横田邸~宅老所あったかいご~松代支所
(文化財の保存状況や国土交通省の街並み環境整備事業による行政と住民2時10分 による街並み整備の様子や文化財ボランテイア等の活躍の様子を知る)
2時15分~ 支所2階大会議室にてまちづくり研修
テーマ「松代の歴史文化を活かしたまちづくり」
講師 小川久雄氏(NPO夢空間事務局)
(「NPOとまちづくり」等を資料に松代で行われてきたまちづくりに3時30分 ついてお話し、その後質問を受けました)
~3時40分 帰りのバスにて夢空間事務局に立ち寄り宿泊先へ移動
今回の視察で用意した資料は
①松代の観光案内地図
②2007秋のエコールドまつしろのパンフレット
③研修資料レジュメA3二枚(小川久雄氏作成)
④登録有形文化財のパンフレット(市教育委員会発行)
⑤「信州松代NPOのまちづくり」冊子
以上を参加人数分用意し研修資料としました。
小美玉市区長会の皆様ご遠路からの研修お疲れ様でした。
少しでも今後のまちづくりのお役に立てればうれしいです。
NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会では
まちづくり視察研修を受け入れています。
松代における視察テーマは
地域資源を活かしたまちづくり
地域資源を活かした観光戦略と住民参加
市町村合併と住民自治
街並み環境整備と住民参加のまちづくり
歴史的建造物の保存活用とまちづくり
登録文化財推進とまちづくり
NPOによるまちづくり
などが考えられます。
また、松代では地域福祉ボランテイアも活発化していますので
地域福祉やまちづくり、中心市街地活性化に向けての取り組みなど
総合的な住民ボランテイアの現状を視察するプログラムを提案することも可能です。
視察研修受け入れ希望の団体は
視察希望日(午前、午後)
参加予定人数
視察目的
連絡先 担当者 電話 メールアドレス
を一ヶ月ほど前までにお知らせください。
折り返しご連絡してご希望にそって詳細日程をご相談いたします。
お気軽にお問い合わせください。
ご希望により地元お食事処等のご紹介もいたします。
なおNPO夢空間松代の目的、事業内容、視察研修受け入れ等については
NPO夢空間松代のHPをご覧らんください。
まちづくり懇談会の開催
た。今後の松代のまちづくりを進めていく上で有意義な懇談会となりました。
国の登録有形文化財答申報道
また同じ朝刊の北信版では、松代町内の井上家住宅の写真とともに、NPO夢空間松代のまちと心を育てる会によりる所有者への働きかけにより町内6ヶ所が答申されたことが報道されています。
さらに昨日のNHK長野支局による夕方から夜のローカルニュースで、松代町内長谷川家住宅と西村家住宅とが映し出され登録有形文化財に答申されたことが報道されました。
これらの成果を踏まえ、本日夕方5時より、松代町内で神奈川大学工学部建築学科西和夫先生を囲んでまちづくり研究会を開催します。
信毎 文化庁登録文化財答申
松代学講座報告
滝澤公男先生(元長野市誌近世史部会担当執筆者)の講議は、先週9月6日の台風9号による佐久地方の被害の要因から始まりました。
この台風は千曲川の支流である湯川等が氾濫したり、がけ崩れ、倒木などにより、大きな被害になった。江戸時代から現代に語り継がれている最大の洪水は、戌の満水(1742年)であるが、9号台風による被害の状況は、この戌の満水と非常に良く似ている。つまり、台風が千曲川の東岸を通り道とした場合は、大きな被害を引き起こすのである。
戌の満水による松代城下の被害は、松代の周辺里山から町内を通って千曲川に流れ込む支流の関屋川・神田川の洪水である。逃げ場を失った町人は、屋根にまたがって助けを待った。当時の5代松代藩主真田信安は、舞鶴山の裾野にある開善寺へ避難している。
江戸時代の洪水被害は平均4.6年に1回起きている。復旧には10年、20年、長くは50年を要している。
松代の地が、繰り返し災害に合いながら、最近では昭和の群発地震に見舞われても、めげずに知恵を出し合って立ち直っている。松代にはそんな素地があるのだろう。
滝澤先生の講義は、以上のように古文書の記録を元に、現在に至る水害の状況をたいへん解りやすくお話くださいました。
松代は昔から、もみ合いながら復興にこぎつけてきた町のようです。
困難に立ち向かってもへこたれず時間をかけて復興してきた松代。
こらからの松代のまちづくりに大きな力をいただいた松代学講座でした。
滝澤公男先生お忙しい中を資料を用意していただき、貴重なお話をありがとうございました。
松代 須坂 小布施等のネットワーク
それぞれの地域が特色をもっていますので、おたがいの個性を活かしあうことによってより魅力のある北信濃圏を作り出していくことが出来ることでしょう。
そのためにも人的ネットワークがとても大切になってきます。この3年間でお互いの気心がしれてきて日ごろからの交流も深まってきています。
松代 須坂 小布施
松代の文化財保存に関するまちづくり懇談会
神奈川大学工学部建築学科の西和夫教授が長野市教育委員会の依頼で松代の歴史的建造物の調査に入られます。そこでこの機会に松代の歴史的建造物の保存活用について西先生をお迎えして懇談会を持ちたいと思います。どなたでも参加できますので、奮って御参加ください。
神奈川大学学生8名も参加します。学生さんたちを囲んで若い方達との意見交換もしましょう。
日 時 平成19年9月22日(土) 午後5時より
会 場 松真館(山岸武彦宅ギャラリー・松代石切り町 大林寺前)
会 費 2,000円
お問い合わせは026-278ー1277まで
松代学講座ご案内
松代のまちづくりを進めていくと歴史、文化、自然、人、あらゆる面で松代は宝の山であることに気付かされます。
そこで、NPO法人 夢空間松代のまちと心を育てる会では地元のことを学ぶ地域学や地元学として、各方面から講師をお招きし『松代学』講座を開催いたします。
この機会に、より深く松代に関心を寄せていただきますよう、皆様のご参加をお待ちしております。
平成19年度
-松代の歴史と文化を学び現代に活かす-
第2回松代学講座
テーマ「千曲川中流域の水害と治水の進展」
講師 滝沢公男氏(元長野市誌近世史部会担当執筆者)
松代は昔から千曲川の水害にみまわれてきました。特に、江戸時代の戌の満水が知られています。また、瀬直しをはじめ、治水のための取り組みをしてきました。千曲川中流域の水害と治水の進展について学びます。
日時 平成19年9月15日(土) 午後2時~4時
会場 大英寺信徒会館(松代町表柴町・松代支所南)
参加費 500円(夢空間会員300円)
どなたでも参加できます。当日直接会場へお出でください。